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ドライバーの睡眠不足について

2022/05/15

睡眠不足で運転をすると、大きな事故につながる危険性があります。
「自分は大丈夫」と運転されている方もいるかと思いますが、事故は自分だけでなく周りにも大きな被害を与えかねません。
今回は、ドライバーにおける睡眠不足について解説します。

▼ドライバーの睡眠不足について
ドライバーの長時間運転は、肉体的にはもちろん、精神的にも疲労を蓄積させます。
結果、注意力が散漫になり、事故を起こす可能性が格段に高くなることは言うまでもありません。
例えば、トラック運転手の連続運転時間は4時間まで法律で定められています。
4時間以上の運転をする場合には必ず、10分以上の休憩を設けなければなりません。

休息時間は休憩時間とは異なり、勤務終了から次の勤務までの間を完全に自由な時間として過ごせるものに当たります。
運送業ドライバーは、原則8時間以上の連続した時間の勤務は認められていません。
つまり、勤務終了から8時間以上経過しない限り、次の勤務を開始することはできないことになります。
そのため、ドライバーは睡眠不足にならないためにも、この時間で睡眠時間を確保する必要があるのです。

▼睡眠時間の規定
厚生労働省では、運送業の睡眠時間が取れる休息期間と休日については、以下に定めています。

・休息期間について
ドライバーの居住地での休息期間が、それ以外の場所での休息期間より長ならなければならない。

・休日について
休日は休息期間+24時間の連続した時間。
いかなる場合であっても、30時間を下回ってはならない。

なお、2日続けて休日がある場合は、連続して24時間以上あれば問題ないとされています。

▼ドライバーが睡眠不足を自覚している場合
ドライバーが自覚している場合は下記の対応を取るようにしましょう。

・点呼時に睡眠不足と申告する
・睡眠不足を理由に安全な運転ができないおそれがあることを申し出る

睡眠不足と自覚している場合は、事故のリスクは避けられません。
そのため、必ず睡眠不足を自覚している状態であることを申告しましょう。

▼まとめ
以上、ドライバーの睡眠不足は勤務時間や事故管理等様々な要因があります。
ですが、それが原因で事故を起こしては本末転倒です。
事故を起こさないためにもドライバー自身の睡眠時間の確保や事業者の労働環境改善などが必要です。
本記事を参考に検討してみてはいかがでしょうか。